シンプル、だからこそ最高
日向坂46が2019年3月27日に発売する1stシングル『キュン』のMVのFull及びShort verがそれぞれ公開された
Full ver
Short ver
なんだこのMV、、、
最高じゃないか、、、
センターの小坂がピックアップされるのはもう当たり前なんだけど、
みんなもしっかり映る全員主人公感
これだよこれ
ハッピーオーラがどんどん広がっていって、めちゃくちゃいろんな人を巻き込んで外出ちゃうほどスケール感が拡大していく感じも、そう!!!!!って感じでしかない
狭いオフィスだけでおさまるわけがないんだよ
サイズに関わらず、カメラ目線のカットもあれば完全に目線が外のカットもあって、
”あぁ、これは目の前にいる人だけじゃなくて、その周りにいる人にもハッピーオーラを届けているんだな”
としみじみと感じる
そしてみんなの超笑顔
最高かよ
なんとなくそれっぽい話も
シャドウに若干シアンブルーが乗ってるのかな?
映像全体の色の割合としてシアンが多めなこともあるけど映像の雰囲気としてひとつの方向性がまとまってて良いよね
あと顔がすごい映える
反対色気味なこともあって必然的に顔に目がいくし、その目がいった先に笑顔に溢れていてハッピーオーラ全開
最高だ
RadCamXなる機材を日本で初めて使用したらしい
ちなみに今"RadCamX"って検索してもほぼ『キュン』の話題しか出てこない
エグいぜ
ざっくりと、RadCamXとはDJI社Ronin等のジンバル及びスタビライザーを搭載可能な4輪駆動ラジコンのこと
案外最近の機材でもなく、前身のRadCamから数えると30年以上の歴史を持つという
といっても言ってしまえばリモート操作可能なドリー(というかRadCamに関してはそう)なので、予算に余裕があるかつ搭載可能な撮影機材を使ってる場合でもない限り、普通にドリー引いてハイハットかなんかで撮ればいいとか思ってしまうわけで
なおかつ、ドローンの発達のおかげで、6KのRAWが撮れちゃうDJI社のInspire 2とか、既存のシネマカメラそのものを搭載できちゃうFreefly社のALTAシリーズとかが出てくるわけで
ドローンだったり、優秀なオペレーターがいればどんな高さからも撮れちゃうからね
だから今回日本で初使用っていう流れにもなったのかなと
それがニュースに差し込まれるぐらい売りになるのかは分かんないけど←
さて、実際にRadCamXがMVでどう活躍しているのか、、、
主に後半の運動場のシーンで使われているのかな
これ以上にないぐらい機材の特性と作品、グループのイメージがマッチしてるとしか思えない
普通にケラレ発生してるし、樽型歪曲収差なんて知らねえ!って心意気すら感じられる超広角レンズ
時速約46kmで風を切って地上を走り抜けるRadCamX
ラジコンの恩恵を受けた超ローアングルからの、画面の半分以上、なんならほぼ青空が占めているような超煽りショット
そして、グループカラーに空色を持つ日向坂46
最The高
もういっかい言う、
最The高
なんなんだこの最高の組み合わせは
これ以上にないぐらい双方の魅了をぐいっと引き出してる
そうとしか思えない
言ってしまえば、ただ下から撮ってるだけ
一歩間違えば事案ショット
なのに、なんだろうこの映像の魅力は
もちろんドローンのショットもしっかりあるんだけど、それ以上に感じるこの幸せ
距離の問題なのかなんなのか
いやー、これは日向坂46にとって最高の機材選択だ
珍しく?というか坂道系で初めて?プロダクション関連の情報が、最初からかつ運営から公開されてるという
日向坂46 『キュン』 | VIDEO | 日向坂46公式サイト
Director:安藤隼人
Choreographer:CRE8BOY
Producer:小浜元(P.I.C.S.)
Production:P.I.C.S.
ロケーション協力:公立諏訪東京理科大学
諏訪圏フィルムコミッション
『キュン』のMVがあるページに商品形態の紹介より上に掲載ががが
いままでだと割とプロダクション側からだったり、クリエイター側からTwitterとかで発表されていただけに珍しいなと
なんだろう
やっぱりソトに向けての売り方が変わってきたのかなと思える
欅坂46の『黒い羊』のMVが、発売日までオフィシャルサイト限定で公開してたり、その流れを受けてか、『キュン』はFull verはオフィシャルサイトで、Short verはYoutubeでと分けて公開したりと、明らかにアプローチは変わってきてる
もちろん、Youtube周りの環境変化だったり、サブスクリプション等々も絡んできてはいると思うものの、なんとなく面白い流れにはなってるのが感じられる
Youtubeにあげたところで知られるのはその曲だけで、グループのことまではそんなに知られない
ていうかむしろその曲のイメージで固まっちゃう
だからこそ、グループの情報が必然的に入ってくるオフィシャルサイトで公開して、知らない人にひとつ踏み込んだところを知って欲しいのかなと思ったり
あとは、映像作品をアーティストを売り込むための作品として捉えるだけじゃなく、そこを飛び越えて、クリエイターたちを売り込むことにもシフトしてきてる
それが上にあげた、プロダクション情報の積極的な公開だったり、むちゃくちゃテーマ性の強い『黒い羊』というMVにGOを出すあたりだったり
これは純粋に良いこと
世の中に映像作品は溢れていて、それを気軽に見られる現代になったからこそ、それを見る人たちが、これを作った人は誰なのか、他の作品はないのか、もっと知りたいと情報化社会に則したような思考がどんどんと生まれてくる
やっぱり、自分が作った作品が評価されるということはむちゃくちゃ嬉しいわけでして
特にMVとかっていうのはアーティストのイメージを形成する重要なパーツのひとつ
そこにおいて”あぁ、この人がつくったものはこのアーティストのイメージにぴったりだな”と思ってくれる人が多ければ多いほどクリエイター冥利に尽きるっていう
そして、ここを基にあらたなモノへと広がっていけばさらにありがたいわけでして
ちなみにDirectorの安藤さんは『期待していない自分』や『君に話しておきたいこと』のMVも担当
安藤さんの作品は常に動き続けてるよね←
なんか最初はがむしゃらに走ってたけど、今回で堂々と前にあゆみ始めたイメージ
スタッフの影が映り込んでる影があるよ、とか
色収差目立つあるカットあるよ、とか
運動場のシーンの色がカットごとに全然揃ってないよ、とか
そんなこと全部吹き飛ばすぐらいに最高なMV
大きな映像ギミックもなく、いくつかの撮影機材で撮られた映像素材を圧倒的テンポで繋げていったシンプルすぎる構成
それが日向坂46にとって最高の結果を生み出している
日向坂46のみんながはじめから持っている、素敵な表情を十二分に引き出し、脚色無しに届けていくこのスタイル
シンプルだからこそ、最高の作品が届けられている
そんな気しかしない
『キュン』からはじまる日向坂46のストーリーには常に青空が広がっているに違いない
おわり